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LTR通信
2026年09月30日 [LTR通信]

【街のシゴトビト】 (番外編)「食」を変えると体が変わる! アスリートを支えてきた管理栄養士が考える「健康のカタチ」

健康経営をオーダーメード型で提案しているD-jasmine合同会社。LTR通信の誌面(本編/LTR通信2026秋冬号P4–P5)では、代表/管理栄養士の秋山 莉乃(あきやま・りの)さんに、健康経営の本質や企業が取り組む際のポイントなどについてお聞きしました。こちらでは、本編でお伝えしきれなかった内容を番外編としてお届けします。

▶街のシゴトビト本編(本誌記事)はこちら
街のシゴトビト本編4ページ
街のシゴトビト本編5ページ




―(LTR通信の誌面でも触れましたが)秋山さんは幼少期から新体操に打ち込むも、成長期に過度な食事制限を行ったことで、大会前日に負傷。18歳で新体操選手としての人生にピリオドを打ったそうですね。そのときの率直な想いをお聞かせいただけますか?
【秋山】私にとって新体操は、自分の人生をかけ夢を叶えてくれる存在でした。幼い頃から新体操中心の生活を送っていたので、本当に自分の“すべて”だったんです。それが、大事な引退試合の前日に怪我をしてドクターストップがかかり、それ以上続けることが難しくなってしまって。しばらくは、ショックでふさぎこむような毎日でしたね。

―そこから、ご自身の気持ちに変化が訪れた。何があったんでしょうか?
【秋山】高校卒業前に自由登校の期間が1ヶ月程あったんですが、そこでバックパッカーの旅をすることにしたんです。3万円だけ握りしめて海外へと旅立ちましたが、今思えば、かなり無謀な行動でしたね(笑)。でも、少数民族が生活する場所で自給自足のような暮らしを経験したら、何だか力が湧いてきて! 自然と、本来の前向きな自分を取りすことができました。こうした環境(自給自足)に身を置いたことで、「食」の大切さも改めて実感したんです。

―なるほど! その旅によって、ご自身が新たなスタートを切れたんですね。
【秋山】引退してから、「これまでの(新体操の)経験を何かに生かしたい! 今度はアスリートをサポートする側になろう」という漠然とした想いはあったんです。でも、「『食』のサポートをしよう」といった気持ちが固まったのは、この旅がきっかけだったかもしれません。ちょうど大学に進学し、栄養学を学ぶことは決まっていたので、「管理栄養士の資格を取る」という次の目標も見つけることができました。

―「アスリートの気持ちが分かる」「アスリートと同じ目線に立てる」のは、秋山さんの強みですよね。そんな強みを生かして、現在は野球、バスケットボール、ラグビー、相撲、サーフィン、スキーと実にさまざまなスポーツ選手への栄養・食事のサポートをされています。選手の方から届く“声”が、秋山さんの原動力になっているとか?
【秋山】はい。皆さん、シーズンが終わると、「栄養サポートのおかげで、良い成績が残せました」と連絡をくれるんです。常に相当な努力をしているにもかかわらず、「栄養」という言葉を言ってくれることが本当にありがたくて。選手たちが活躍する姿をテレビで観られるのはもちろん、それぞれ(シーズンの)オン・オフが異なるので、1年を通していろいろなスポーツを楽しめるのも贅沢なことだと思っています。



―プレーに変化が生じると、そこで「食事や栄養の大切さ」もより実感できますね。
【秋山】実は私がサポートに入ってから、ジャンプ力が25�pも上がったバスケの選手がいたんです。「明らかにチームがざわついた!」と報告がありました(笑)。日頃から動きやすい筋肉を付けるため、水分やカルシウム、マグネシウムなどの分量を見ながら栄養サポートをしていましたが、こういった変化につながると本当にうれしく感じます。
また、彼がプレー中に脳震盪を起こし、救急車で運ばれたことがありました。足首もかなり腫れていて、「今シーズンはここで終わった」と誰もが思っていたのですが……。なんと見事に回復し、翌日の試合にも出ることができたんです。本人はもちろん、チームメイトやファンの方々、私も驚きました。体の土台がしっかりしていたからこそ、治癒力が大きく働いてくれたのかもしれません。

―それは、すごい! まさに「体が証明してくれた」という感じですね。アスリートのサポートでは、新たな展開も考えているとか?
【秋山】私が幼少期から新体操をしていたこともあり、“ちびっこアスリート”のご両親から、「身長を伸ばすには何を食べさせたらよいか?」「学校から帰ってきて練習までに食べるオススメの補食(※1)は?」と聞かれることが多いんです。
正しく栄養を摂ることはどの年齢でも重要ですが、特に体の基礎を作る成長期はものすごく大事。私はそれが上手くできずに選手として挫折したので、生活習慣に合わせながら「この栄養素が足りない」などのアドバイスをしています。今後は、さらに企業とコラボして、手軽に食べられるような補食を作りたいですね。

(※1)日常の食事で不足しがちな栄養素やエネルギーを補うために摂取する食事。

―企業とのコラボレーションで言えば、カレールーを製造・販売する株式会社エム・トゥ・エムさん(※2)の動画を拝見しました。「管理栄養士が提案する健康サポートカレー」として、秋山さんが実際にカレーを作りながら、食材の栄養面でのポイントや調理の工夫を分かりやすく紹介しています。
【秋山】エム・トゥ・エムさんのカレーはすごくおいしいですよね。でもおいしさだけでなく、「健康を支える」という視点からもお伝えできたらと思いました。今回は成長期のお子さまや女性、アスリートの方はもちろん、日頃の食生活を整えたい方に向けてのアプローチとなっています。

(※2)LTR通信2025秋冬号でも取材した(株)エム・トゥ・エム。鎌倉市内に本社と工場を構え、自社カレーブランド「MtoM」の開発、製造を手掛けている。



―(LTR通信の誌面でもご紹介しましたが)御社では、企業ごとにヒアリングを実施し、「どういうことなら受け入れてもらえるか」を考えながら、健康経営をオーダーメード型で提案されていますよね。現在は、「栄養バランスを考えたランチの提供」がとても好評だとか。
【秋山】従業員の健康課題を感じている企業の皆さんにとって、「毎日のランチ」は自然に健康と向き合うきっかけになるので、取り組みやすいと思うんです。もともとある食事の時間であれば、無理なく健康づくりのベースができます。

―“無理なく”というのが、ポイントですね。秋山さんのような専門家と一緒に意見を交換しながら、ランチの内容を考えてゆくのは楽しそうです。
【秋山】そのためにも、企業ごとのヒアリングは大切にしている部分ですね。職場環境などによっても取り入れやすい方法は異なるので、その辺りを皆さんとともに見つけたいと思っています。
働く人が気力にあふれ、企業全体も元気になる。これからも、そのために必要な健康経営の取り組みに力を注いでゆきたいですね。
(取材・文/小林 真由美)

▶D-jasmine合同会社のHPはコチラから

▶株式会社エム・トゥ・エムとコラボしたカレーのレシピ動画はコチラから

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