LTR通信
2026年05月09日 [LTR通信]
【LTR Interview】(番外編)士業が語る! 生成AIのリアル「できること」「難しいこと」〜生成AI時代だからこそ見つめ直したい「言葉の力」

日々の暮らしからビジネスシーンまで、今や私たちの生活に大きな影響を与えている生成AI(ジェネレーティブAI)。ここ数年、「生成AIの上手な活用法」や「生成AIのメリット・デメリット」などをテーマにした特集を、さまざまなメディアで目にする機会が増えました。
LTR通信の誌面(本編/LTR通信2026春夏号P2)では、「生成AIという存在をどう捉え、どのように向き合っているのか」などについて、弁理士の海田 浩明(かいた・ひろあき)氏にお話を伺いました。こちらでは本編ではお伝えしきれなかった内容を、番外編としてお届けします。
▶LTR Interview本編(本誌記事)はこちら
LTR Interview本編2ページ
―ビジネスや日常生活において、生成AIを「文章を書く」場面(資料作成の際など)で活用している方も多いと思います。海田さんご自身はいかがですか?
【海田】弁理士という仕事の性質上(秘密情報を取り扱う)、業務において生成AIを使用する範囲には、制約があります。ただ、最近は生成AIの活用場面が増えているように感じます。
そのような状況下で、最近テレビを見ていたとき、「この日本語(表現)は正しいのだろうか? 少し違和感があるな」と感じたことがありました。そこに生成AIの存在が影響しているかは分かりませんが、改めて「言葉の重要性」を考えるきっかけにはなりましたね。
―分かります! 私も生成AIとの“出会い”がきっかけで、より「言葉」について考えるようになりました。企画書の作成などで活用することもありますが、生成AIを使うからこそ「裏付け」として以前より辞書を引く頻度や、言葉と向き合う時間が増えた気もします。
【海田】メールや手紙の挨拶文などの作成で、生成AIを上手に使っている方もいると思いますが、そこはどうしても「自分の言葉」で書きたいんですよね。それが受け取る相手にも伝わって、良い流れができることもあるので。
―ビジネスや日常生活において、生成AIを「文章を書く」場面(資料作成―確かに。今の時代だからこそ、「想いを込める言葉(自らの言葉)」には価値がありますよね。私自身も比較的そこには“こだわり”を持ちたいと考えています。
ただ、状況によっては端的なやりとりが適する場合もあるので、「状況を見極めて判断する」といった点は大事なのかもしれません。
―弁理士の方が作成する文書は、“分かりやすさ”が肝になるそうですね。
【海田】そうなんです。研究者などから提供されたり、こちらで習得したりした技術に関する情報(技術文献や製品詳細など)をもとに権利書(特許明細書)を作成しますが、「誰が読んでも同じように理解できる」という部分が重要だと考えています。
特殊な専門用語や難しい表現を使うことで、結局のところ事実が伝わらず、権利化につながらないのは非常に残念なことです。
―発明が素晴らしいものであっても、権利書の内容が明確に伝わらなければ、良い結果は得られないということですね。
【海田】この辺り(分かりやすさを重視する)は、私が弁理士になって最初に基本を教わった上司から学びました。おそらく当時、すべての弁理士がそういう指導をしていたわけではないと思うので、とても恵まれていたと思います。自分が教える立場となり、ここは引き継ぎたい部分だと感じましたね。
―分かりやすさで言えば、私も日々文章を書く中で「あいまいな表現」や「受け身表現(『〜される』など)」は避けるようにしていますが、読み返して気付くことも!
逆にそういった推敲の部分に時間を使うためにも、資料の作成などで生成AIを活用するのは“アリ”だな! と感じています。これからも主導権を握るのはあくまでも「人」という考えのもと、上手に生成AIと付き合ってゆけたらいいですね。
(取材・文/小林 真由美)
LTR通信の誌面(本編/LTR通信2026春夏号P2)では、「生成AIという存在をどう捉え、どのように向き合っているのか」などについて、弁理士の海田 浩明(かいた・ひろあき)氏にお話を伺いました。こちらでは本編ではお伝えしきれなかった内容を、番外編としてお届けします。
▶LTR Interview本編(本誌記事)はこちら
LTR Interview本編2ページ
生成AIとどう向き合う? それぞれのスタンス
―ビジネスや日常生活において、生成AIを「文章を書く」場面(資料作成の際など)で活用している方も多いと思います。海田さんご自身はいかがですか?
【海田】弁理士という仕事の性質上(秘密情報を取り扱う)、業務において生成AIを使用する範囲には、制約があります。ただ、最近は生成AIの活用場面が増えているように感じます。
そのような状況下で、最近テレビを見ていたとき、「この日本語(表現)は正しいのだろうか? 少し違和感があるな」と感じたことがありました。そこに生成AIの存在が影響しているかは分かりませんが、改めて「言葉の重要性」を考えるきっかけにはなりましたね。
―分かります! 私も生成AIとの“出会い”がきっかけで、より「言葉」について考えるようになりました。企画書の作成などで活用することもありますが、生成AIを使うからこそ「裏付け」として以前より辞書を引く頻度や、言葉と向き合う時間が増えた気もします。
【海田】メールや手紙の挨拶文などの作成で、生成AIを上手に使っている方もいると思いますが、そこはどうしても「自分の言葉」で書きたいんですよね。それが受け取る相手にも伝わって、良い流れができることもあるので。
―ビジネスや日常生活において、生成AIを「文章を書く」場面(資料作成―確かに。今の時代だからこそ、「想いを込める言葉(自らの言葉)」には価値がありますよね。私自身も比較的そこには“こだわり”を持ちたいと考えています。
ただ、状況によっては端的なやりとりが適する場合もあるので、「状況を見極めて判断する」といった点は大事なのかもしれません。
「誰にでも伝わる文章」が価値を生む
―弁理士の方が作成する文書は、“分かりやすさ”が肝になるそうですね。
【海田】そうなんです。研究者などから提供されたり、こちらで習得したりした技術に関する情報(技術文献や製品詳細など)をもとに権利書(特許明細書)を作成しますが、「誰が読んでも同じように理解できる」という部分が重要だと考えています。
特殊な専門用語や難しい表現を使うことで、結局のところ事実が伝わらず、権利化につながらないのは非常に残念なことです。
―発明が素晴らしいものであっても、権利書の内容が明確に伝わらなければ、良い結果は得られないということですね。
【海田】この辺り(分かりやすさを重視する)は、私が弁理士になって最初に基本を教わった上司から学びました。おそらく当時、すべての弁理士がそういう指導をしていたわけではないと思うので、とても恵まれていたと思います。自分が教える立場となり、ここは引き継ぎたい部分だと感じましたね。
―分かりやすさで言えば、私も日々文章を書く中で「あいまいな表現」や「受け身表現(『〜される』など)」は避けるようにしていますが、読み返して気付くことも!
逆にそういった推敲の部分に時間を使うためにも、資料の作成などで生成AIを活用するのは“アリ”だな! と感じています。これからも主導権を握るのはあくまでも「人」という考えのもと、上手に生成AIと付き合ってゆけたらいいですね。
(取材・文/小林 真由美)

