LTR通信
2026年05月09日 [LTR通信]
【LTRのさかなの目】 従業員が育たないのは、『教え方の問題』? それとも『採用の問題』?

LTR通信2022秋冬号より、LTR通信の誌面「LTR通信News」との連動記事(コラム)として、こちらの「LTRのさかなの目〜ヨコハマの潮流を読む〜」がスタートしました。
毎回LTRメンバーがリレー形式で、最近のトピックや横浜(地域)の情報、日頃感じていることなどを、ありのままに語ります。
今回は、司法書士の清水 敏博氏によるコラム「従業員が育たないのは、『教え方の問題』? それとも『採用の問題』?」をお届けします。どうぞ、ご覧ください。
会社のトップである経営者や組織のリーダーは、<従業員の成長>について常に意識を向け、考えていると思います。
そんな中「従業員があまり育っていないな」と感じたとき、「自分の教え方が悪いのだろうか」「もっと丁寧に伝えるべきだったのかもしれない」と、自らのことを振り返っているのではないでしょうか。
このように真面目な人ほど、まずは自分自身のことを考えます。それ自体は、とても大切な姿勢です。ただ、実務の現場で多くの会社を見てきた私が感じるのは、原因は一つではないということです。
多くのケースは、「教え方の問題」「採用の問題」の“どちらか一方”ではありません。 採用の段階で、
•会社が大切にしている価値観
•仕事に対する姿勢
•成長に対する考え方
これらが十分に従業員に共有されていないまま入社すると、入社後にどれだけ丁寧に教えても、どこかでズレが生じます。
さらに言えば、そのズレはすぐに表面化するとは限りません。日々の業務の中で少しずつ違和感として積み重なり、気付いたときには「思っていた人材と違う」「なかなか成長しない」という評価につながってしまうことも少なくありません。
一方で、「見て覚えてほしい」「そのうちに分かるだろう」という関わり方では、今の時代、従業員は不安を抱えたままになってしまうでしょう。
従業員は、スキルだけを学びに来ているわけではありません。「この会社で働いていていいのか」「この経営者についていっていいのか」など、無意識のうちに感じ取っています。
特に家庭を持つ従業員は、「この会社は、安心して長く働ける場所だろうか」という視点を持っているはず。経営者の言葉一つ、態度一つが本人だけでなく、その家族の安心感にもつながってゆくのです。
従業員が育たないと感じたときこそ、一度立ち止まって自分に問いかけてみてください。
•なぜこの人を採用したのか
•どんなところに期待していたのか
•どんな未来を一緒に描こうとしていたのか
その原点に立ち返るだけで、関係性が変わることも。
もう一つ忘れてはならないのは、従業員は「評価される存在」であると同時に、「会社を選んでいる存在」でもあるということ。互いに選び合っている関係だからこそ、歩み寄り、対話を重ねることで、組織の土台がつくられてゆくでしょう。
従業員が育つかどうかは、単なる能力の問題ではありません。関係性の構築と信頼の積み重ね次第です。
そしてそれは、「会社をどう残したいのか」「どんな仲間と歩みたいのか」という経営者自身の想いと深くつながっています。人が育つ会社は、同時に経営者自身も育つものなのかもしれません。(司法書士 清水 敏博)
毎回LTRメンバーがリレー形式で、最近のトピックや横浜(地域)の情報、日頃感じていることなどを、ありのままに語ります。
今回は、司法書士の清水 敏博氏によるコラム「従業員が育たないのは、『教え方の問題』? それとも『採用の問題』?」をお届けします。どうぞ、ご覧ください。
「教え方」「採用」のどちらかに問題がある?
そんな中「従業員があまり育っていないな」と感じたとき、「自分の教え方が悪いのだろうか」「もっと丁寧に伝えるべきだったのかもしれない」と、自らのことを振り返っているのではないでしょうか。
このように真面目な人ほど、まずは自分自身のことを考えます。それ自体は、とても大切な姿勢です。ただ、実務の現場で多くの会社を見てきた私が感じるのは、原因は一つではないということです。
多くのケースは、「教え方の問題」「採用の問題」の“どちらか一方”ではありません。 採用の段階で、
•会社が大切にしている価値観
•仕事に対する姿勢
•成長に対する考え方
これらが十分に従業員に共有されていないまま入社すると、入社後にどれだけ丁寧に教えても、どこかでズレが生じます。
さらに言えば、そのズレはすぐに表面化するとは限りません。日々の業務の中で少しずつ違和感として積み重なり、気付いたときには「思っていた人材と違う」「なかなか成長しない」という評価につながってしまうことも少なくありません。
大事なのは、「なぜこの人を会社に迎えたのか」を思い出すこと
一方で、「見て覚えてほしい」「そのうちに分かるだろう」という関わり方では、今の時代、従業員は不安を抱えたままになってしまうでしょう。
従業員は、スキルだけを学びに来ているわけではありません。「この会社で働いていていいのか」「この経営者についていっていいのか」など、無意識のうちに感じ取っています。
特に家庭を持つ従業員は、「この会社は、安心して長く働ける場所だろうか」という視点を持っているはず。経営者の言葉一つ、態度一つが本人だけでなく、その家族の安心感にもつながってゆくのです。
従業員が育たないと感じたときこそ、一度立ち止まって自分に問いかけてみてください。
•なぜこの人を採用したのか
•どんなところに期待していたのか
•どんな未来を一緒に描こうとしていたのか
その原点に立ち返るだけで、関係性が変わることも。
もう一つ忘れてはならないのは、従業員は「評価される存在」であると同時に、「会社を選んでいる存在」でもあるということ。互いに選び合っている関係だからこそ、歩み寄り、対話を重ねることで、組織の土台がつくられてゆくでしょう。
従業員が育つかどうかは、単なる能力の問題ではありません。関係性の構築と信頼の積み重ね次第です。
そしてそれは、「会社をどう残したいのか」「どんな仲間と歩みたいのか」という経営者自身の想いと深くつながっています。人が育つ会社は、同時に経営者自身も育つものなのかもしれません。(司法書士 清水 敏博)

