LTR通信
2026年03月22日 [LTR通信]
【LTR25周年スペシャルコラム】士業の壁を越えて──25年続く「異業種チーム」の歩み

※こちらの記事は「LTR通信2026新春号」に掲載中です。
LTRコンサルティングパートナーズは、今年で設立25周年を迎えました。士業という個性の強い専門家集団が、四半世紀もの間、一つのチームとして共に歩んでこられたことは感慨深く、何よりも、この25年を支えてくださった多くのお客さま、地域の皆さま、仲間の一人ひとりに、心からの敬意と感謝を伝えたいと思います。
私が司法書士として開業した2001年、LTRは誕生しました。当時、複数の士業が一つの組織として活動しても、「絶対に長続きしない」と言われたものです。同業者からも「すぐ空中分解するのでは?」「なぜ面倒なことをわざわざするの?」と散々な言われようでした。実際、同時期に発足した他の士業団体の多くは、数年も経たずに自然消滅しています。
それでも私たちには、「これから社会はますます複雑化し、それぞれの士業が自分の分野の専門知識のみで問題に対応する時代は終わる」という確信がありました。暮らしや会社経営に関する課題は、法務・税務・労務などが複雑に絡み合っています。お客さまの問題を根本から解決するためには、専門分野を超えてチームで知恵を出し合うことが不可欠だと信じていたのです。
もちろん、道のりは平坦ではありませんでした。個性の強い士業が集まれば、意見の衝突や方針の違いが生じるのは当然です。理念や方向性の不一致で、組織が揺らぐ場面は何度もありました。それでもLTRが存続できたのは、メンバーを無理に「統制」してまとめようとするのではなく、互いを「信頼」することで関係性を築いてきたからだと思います。
複数の士業が同じテーマをそれぞれの専門分野の視点から語る「合同セミナー」を開催したり、関係企業や地域団体を招いた「交流イベント」を企画したりと、実務を超えた「協働」ができるのも、意見をぶつけ合える関係性、信頼あってこそです。
仕事だけではありません。年に一度の合宿や会議後の懇親会、ゴルフなど、リフレッシュのための時間を共にすることで、信頼関係を深めてきました。そうした一つひとつの積み重ねが、「仲間として支え合う」文化を育てたのだと思います。
それぞれが独立した専門家として誇りを持ちながら、共通の目的のために力を合わせる場面では惜しみなく協力し合う。互いの違いを受け入れ、尊重し合う――その柔軟さが、LTRが長く続いた秘訣だと感じています。
もう一つ大切にしてきたのは、お互いを専門家として尊敬する姿勢です。たとえば、会社の事業承継といった課題において、税理士から見た課税リスク、弁護士から見た契約リスク、社会保険労務士から見た人事課題、それぞれの専門が交わるところに、新しい発想と価値が生まれます。
士業はどうしても「自分の専門分野が一番」という意識に陥りがちです。しかし、単にそれぞれの士業が自分の分野で意見を述べるだけでは、チームで対応する意味は半減してしまいます。
事案の性質や依頼者の状況に応じて、全体像を見渡しながら“司令塔”となる士業が総合的かつ俯瞰的に判断し、士業同士の連携が円滑に進むように調整する。こうして、LTRが真の「ワンチーム」として力を発揮できるのは、異なる分野の知見を学び合う姿勢を共有してきたからこそです。
LTRのメンバーは、いずれも20年以上の実績のあるベテランばかりです。法務・税務・労務・不動産・経営など、多様な現場で培った経験と洞察力を備え、誰もが司令塔となれる力を持っています。そのため、司令塔は固定ではなく、事案の内容や性質に応じて、最も適任なメンバーが自然に中心を担います。
各士業の知見をつなぎ、課題を整理し、最適な順序で対応策を組み立てる。互いの力量を理解し、敬意を持って支え合う関係があるからこそ、誰が司令塔になってもスムーズに機能する――それがLTRの成熟した連携のかたちです。
25年という年月は、単なる数字ではありません。多様な価値観と専門性を持つ人間が集い、信頼関係を築き、協働してきた時間そのものが、LTRの財産となっています。その「柔軟に連携できるチーム力」こそ、これからの社会に求められる士業の在り方です。
近年、社会の課題はますます複雑化し、単一の専門分野では解決できない事案が増えてきました。AIやデジタル技術の発展により、単純な手続きは自動化される一方で、「人と人」「組織と地域」をつなぐ総合的な視点が問われています。だからこそ、LTRがこれまでに培ってきた「チームで課題に向き合う文化」は、今後さらに価値のあるものとなるでしょう。
私たちは、メンバーそれぞれの強みと人間味を生かしながら、お客さまや地域の未来づくりに貢献できるチームであり続けたいと思います。(司法書士 清水 敏博)
チームでは「絶対に長続きしない」と言われた理由
LTRコンサルティングパートナーズは、今年で設立25周年を迎えました。士業という個性の強い専門家集団が、四半世紀もの間、一つのチームとして共に歩んでこられたことは感慨深く、何よりも、この25年を支えてくださった多くのお客さま、地域の皆さま、仲間の一人ひとりに、心からの敬意と感謝を伝えたいと思います。
私が司法書士として開業した2001年、LTRは誕生しました。当時、複数の士業が一つの組織として活動しても、「絶対に長続きしない」と言われたものです。同業者からも「すぐ空中分解するのでは?」「なぜ面倒なことをわざわざするの?」と散々な言われようでした。実際、同時期に発足した他の士業団体の多くは、数年も経たずに自然消滅しています。
それでも私たちには、「これから社会はますます複雑化し、それぞれの士業が自分の分野の専門知識のみで問題に対応する時代は終わる」という確信がありました。暮らしや会社経営に関する課題は、法務・税務・労務などが複雑に絡み合っています。お客さまの問題を根本から解決するためには、専門分野を超えてチームで知恵を出し合うことが不可欠だと信じていたのです。
衝突を恐れず「違いを力に変える関係性」
もちろん、道のりは平坦ではありませんでした。個性の強い士業が集まれば、意見の衝突や方針の違いが生じるのは当然です。理念や方向性の不一致で、組織が揺らぐ場面は何度もありました。それでもLTRが存続できたのは、メンバーを無理に「統制」してまとめようとするのではなく、互いを「信頼」することで関係性を築いてきたからだと思います。
複数の士業が同じテーマをそれぞれの専門分野の視点から語る「合同セミナー」を開催したり、関係企業や地域団体を招いた「交流イベント」を企画したりと、実務を超えた「協働」ができるのも、意見をぶつけ合える関係性、信頼あってこそです。
仕事だけではありません。年に一度の合宿や会議後の懇親会、ゴルフなど、リフレッシュのための時間を共にすることで、信頼関係を深めてきました。そうした一つひとつの積み重ねが、「仲間として支え合う」文化を育てたのだと思います。
それぞれが独立した専門家として誇りを持ちながら、共通の目的のために力を合わせる場面では惜しみなく協力し合う。互いの違いを受け入れ、尊重し合う――その柔軟さが、LTRが長く続いた秘訣だと感じています。
大切なのは、お互いを尊敬し学び合う姿勢
もう一つ大切にしてきたのは、お互いを専門家として尊敬する姿勢です。たとえば、会社の事業承継といった課題において、税理士から見た課税リスク、弁護士から見た契約リスク、社会保険労務士から見た人事課題、それぞれの専門が交わるところに、新しい発想と価値が生まれます。
士業はどうしても「自分の専門分野が一番」という意識に陥りがちです。しかし、単にそれぞれの士業が自分の分野で意見を述べるだけでは、チームで対応する意味は半減してしまいます。
事案の性質や依頼者の状況に応じて、全体像を見渡しながら“司令塔”となる士業が総合的かつ俯瞰的に判断し、士業同士の連携が円滑に進むように調整する。こうして、LTRが真の「ワンチーム」として力を発揮できるのは、異なる分野の知見を学び合う姿勢を共有してきたからこそです。
25年で築いた「柔軟に連携できる」チーム力
LTRのメンバーは、いずれも20年以上の実績のあるベテランばかりです。法務・税務・労務・不動産・経営など、多様な現場で培った経験と洞察力を備え、誰もが司令塔となれる力を持っています。そのため、司令塔は固定ではなく、事案の内容や性質に応じて、最も適任なメンバーが自然に中心を担います。
各士業の知見をつなぎ、課題を整理し、最適な順序で対応策を組み立てる。互いの力量を理解し、敬意を持って支え合う関係があるからこそ、誰が司令塔になってもスムーズに機能する――それがLTRの成熟した連携のかたちです。
25年という年月は、単なる数字ではありません。多様な価値観と専門性を持つ人間が集い、信頼関係を築き、協働してきた時間そのものが、LTRの財産となっています。その「柔軟に連携できるチーム力」こそ、これからの社会に求められる士業の在り方です。
近年、社会の課題はますます複雑化し、単一の専門分野では解決できない事案が増えてきました。AIやデジタル技術の発展により、単純な手続きは自動化される一方で、「人と人」「組織と地域」をつなぐ総合的な視点が問われています。だからこそ、LTRがこれまでに培ってきた「チームで課題に向き合う文化」は、今後さらに価値のあるものとなるでしょう。
私たちは、メンバーそれぞれの強みと人間味を生かしながら、お客さまや地域の未来づくりに貢献できるチームであり続けたいと思います。(司法書士 清水 敏博)

