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LTR通信
2022年09月14日 [LTR通信]

【ハマ街ビト】(番外編/前編)介護事業者 株式会社スマイル 礼拝所を併設したインドネシアカフェ「HARAPAN」とは?

横須賀・横浜エリアを中心に、介護事業を展開している株式会社スマイル。途上国への技能移転による国際協力が目的である「外国人技能実習制度」を採り入れ、2020年2月に、はじめての技能実習生をインドネシアより迎えました。

現在も、異国の地で頑張る実習生たちをサポートしながら、気持ちよく働くことのできる環境づくりに奔走しています。LTR通信の誌面(本編/LTR通信の2022秋冬号P6–P7)では、外国人材の受け入れにあたっての準備、心構えなどを中心にお聞きしました。

こちらの番外編(前編)では、そんな実習生たちが日本でより快適に、安心して暮らせることを目的に作られたカフェ「HARAPAN」について、詳しくご紹介します。




インドネシアの食材や商品が気軽に手に入り、簡単な軽食や喫茶などインドネシアの味が楽しめる場所。また、安心して礼拝ができる場所(※)として、2022年4月にインドネシアカフェ「HARAPAN」が誕生しました。京浜急行電鉄「三崎口」駅からバスで約10分。海岸沿いではないものの、心地よい海風を感じられるエリアです。
(※)インドネシア人の約8割がイスラム教を信仰している。

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窓には「INDONESIA(インドネシア)」や「KOPI(コーヒー)」の文字が!


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インドネシアの国旗が目印


さっそく中に入ってゆくと、日差しが差し込む明るい空間が広がっています。1人でも利用しやすい雰囲気で、この日も近隣に住んでいるという方が続々と来店。カフェやランチを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしていました。

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インドネシアの音楽が流れ、リラックスできる店内


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インドネシアの「マンデリンコーヒー」や軽食が味わえる


窓際にはインドネシアの食材や調味料、雑貨の販売コーナーもあり、インドネシアの魅力がギュッと詰まったスペースになっています。調味料は、日本のお客さまにも好評なのだとか!

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インドネシアの味が気軽に楽しめる調味料


ふと入口の壁に目を向けると、日本(横須賀)の時刻が分かる時計のほかに、インドネシア(ジャカルタ)の時刻を示す時計も掛けられていました。店内の随所で、インドネシアを感じることができます。

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「日本(横須賀)」と「ジャカルタ」。2つの時計が仲良く並ぶ


さらに店内を見回すと、「礼拝室」と書かれた文字を発見しました。さっそく、株式会社スマイル常務取締役 嘉山 仁(かやま・じん)さんにお話をお聞きします。




――技能実習生が安心して暮らせるために、「食」とともに着目したのが「信仰」だったそうですね。
【嘉山】そうなんです。職場環境だけでなく、日常も安心した状態で快適に過ごしてもらいたいですからね。「そのために必要なものは?」と考えたとき、「信仰」に関わるサポートは重要だと思いました。

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株式会社スマイル 常務取締役 嘉山 仁さん


――そこで、礼拝所を作ることに?
【嘉山】はい。現在、技能実習生のほとんどがイスラム教徒で、1日に5回の礼拝が義務となっています。最近では、空港や商業施設などに礼拝所が設置されるようになりましたが、このエリア(横須賀市内)にはなかったので、まずは作ろうと!

――礼拝所とカフェの組み合わせは、素敵なアイデアですね。
【嘉山】実は当初、独立した礼拝所を建てなければいけないと思い込んでいたんです。でも、そうなると時間やコスト、労力の面でも大掛かりになってしまいます。その後、いろいろと調べたり大使館で話を聞くうちに、「小さな礼拝スペースでもいい」と分かり、現在の形にしました。大きさよりも、安心して礼拝できる場所があることが大事だったんです。

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お祈りの時間の目安が分かる時計


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シンプルで落ち着いた雰囲気の礼拝室


――礼拝スペースは2つあるんですね
【嘉山】礼拝を行う際は男女に分かれるそうなので、部屋は2つ用意しています。(6〜8名程度で礼拝が可能)。また、お祈りの前に手や足を清める「ウドゥ」というスペースも作りました。こちらは施錠ができるので、安心して使っていただけます。

――この場所は、もともと飲食店だったとか?
【嘉山】はい。海鮮などを扱う和食のお店だったので、厨房も少し改装するだけでした。天井や一部の柱などは、手を加えずにそのまま生かしています。

――そうなんですか⁉ 味わいのある木の風合いは、リゾートホテルのようですね!
【嘉山】はい。お客さまも「天井は、和食店のものを生かした」と伝えると、けっこう驚かれます(笑)。

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天井には、礼拝の方向を示す矢印(KIBLAT)も!





――「HARAPAN」がオープンして半年ほど経ちましたが、お客さま層に変化はありましたか?>
【嘉山】最初の数ヶ月は、技能実習生をはじめとするインドネシアの方が中心でしたが、最近は近隣に住む日本の方や、向かい側の「大型農産物直売所『すかなごっそ』(JAよこすか葉山)」に訪れた方が立ち寄ってくれたりと、いろいろな方に来ていただけるようになりました。

――今後、「HARAPAN」も変化してゆくのでしょうか?>
【嘉山】これまで以上に礼拝室やカフェ、食材・雑貨コーナーに気軽に立ち寄ってもらえるよう、どんどん工夫してゆきたいです。さらに次のステップとしては、日本とインドネシアの文化交流の場にできたらと! 

インドネシアの方に現地の料理を提供してもらったり、インドネシア語講座を開いてもらったりなども計画中です。また介護事業者としては、ちょっとした相談や情報交換ができる場にもしたいですね。ここを拠点として人が集まり、つながり、ワクワクするような新しいアイディアを形にしてゆけたらと思っています。

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◆HARAPAN◆ 
●住所:神奈川県横須賀市長井1-12-5
京浜急行電鉄「三崎口」駅下車 バス約10分「小根岸」バス停の目の前
●TEL:080-3410-4600(嘉山)
●営業時間:【平日】【土日祝】11:00−17:00
●ホームページ:
「HARAPAN」のホームページはコチラから 


☆次回は【ハマ街ビト】(番外編/後編)として、LTRメンバー・行政書士の藤森氏の「外国人材の採用」をテーマにした記事を公開します。お楽しみに!(10月上旬の公開を予定しています)


▶【ハマ街ビト】本編もお楽しみください。
【ハマ街ビト】本編はこちらから

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